カット専門店にカラー専門店を取り入れて収益化するまで…

私はカット専門店を1人で開業しその数年後、
同じテナント内にパーテーション(レースカーテン)で分けてカラーブースを設けて営業しているのですが、
2年目にしてやっとカラー部門だけで収益化できるようになりました。

収益化するまでどういった変化があったのかここでお伝えして参ります。

カラー専門店のノウハウを得る

カット専門店の開業でも同様ですが、
通常の美容室でしか務めたことが無かったとしたら
カット専門店のノウハウなんて知る事はできないし、身に付く事はありません。

カラー専門店の開業も同様に、
通常の美容室のカラーのやり方の延長線上で考えているようでは
成功できないと私は思っていました。
上手くいっても相当時間とお金がかかってしまい
結果的に遠回りだなと考えたのです。


私は初めからそんな考え方をしていましたので、
コンサルを受けて情報に対して投資をしたのです。

その他にも自身で体験する事もすごく大事だと思い、
実際に自分がカラー専門店にお客として行っていました。

私は4、5軒ほどお客として行き、
現場の流れや小物類やポイントカード、
人の動線やスタッフの数やオペレーションなどをチェックして、
スマホのメモに入力して他店から学んで自分のサロンに落とし込んで
良い所は積極的に取り込んでいったのです。

数字を管理する

1人でカット専門店を始めた時もそうでしたが、
その時以上に“数字を日々管理する”意識が高まりました。

カット専門店では殆んど材料を使わないので、
数字の管理も割とシンプルで分かりやすかったのですが、
カラー専門店の場合は材料が無いと売り上がらないので
在庫管理が必要となります。

その他にもスタッフの給料の配分や新規客獲得の為の宣伝広告、
シャンプーも必要になったのでガス、水道代もかさばり、
カット専門店では掛からなかった経費が掛かるようになりました。

収益化するまでどの位の売上が必要なのか、
客数や単価は勿論の事、変動費、粗利、人件費、宣伝広告費やその他固定費、粗利率、労働分配率といった
今まであまり気にしなかった数字の管理をするようになりました。

そのおかげで目標設定がはっきり出来て、
日々の目標の追跡ができるようになっていったのです。

スタッフを管理する

スタッフを管理すると言うと何だか反感を持たれそうですが、
私がやった事はマニュアル作成に取り組む事でした。

要はお店のルール作りです。
ゲームやスポーツはルールに沿ってパフォーマンスを発揮していますよね!
何でもありのゲームやスポーツはありませんし、あっても逆にやる方は戸惑ってしまいます。
なのでスタッフが動きやすいようにする為の「お店のルール作り」にコツコツ取り組んでいきました。


挨拶から始まり、
お客様の入店~退店までの動きや対応をどの様にやって行くのかを
全て明文化して基準を作っていったのです。

そうする事でどんどん新たな問題もはっきりしてきて、
その都度問題解決のルールを作っていき、
スタッフ全体の行動基準が上がっていくのです。

まとめ

商売を始めて収益化するまでは、やれる事を必死に取り組む必要があります。
これだけやっていれば必ず伸びる!てことはあり得ません。

現場の状況も違いますし、
スタッフや経営者の経験や能力も大きく関係するでしょう。
だからこそ、そこを踏まえて努力を惜しまなければよいのです。
自身が成長するしかありませんね。

私もまだまだ取り組んでいかなければならない事が沢山ありますが、
これからも前に向かって努力していきたいと思います。

個人の感覚ですが、
私自身カラー専門店を取り入れる事でやっと経営者の仲間入りになったのかな~なんて感じです。
それだけ多くの事を学んだし
これから先も多くを学んでいく必要があるという事ですね。

アナイ ヤスヒコ『時短ヘアカットコンサルタント』 穴井 保彦

投稿者の過去記事

1975年5月23日生まれ 福岡県大野城市出身 株式会社ちょっとグループ代表取締役社長

1ヶ月で大学を辞めてコレだ!との決意で美容師の道を志す。23歳でスタイリストデビューし、熊本市内の有名サロンで店長をしながらJPA日本パーマ協会のコンテストに挑み、最優秀賞を受賞。美容師を続けていたがあまりの収入の少なさに不満を感じ、副業として夜の弁当工場でアルバイトを始める。睡眠時間3時間の生活を1年半続けるが、体調を壊して転職を決意。当時小さかった子供の成長と将来への漠然とした不安を払拭したく、業界最大手カット専門店に入社し、3年間店長として業績不振店舗を任され、6ヶ月連続昨年対比110%売上アップのV字回復を成し遂げる。
その後カット専門店のノウハウを生かし、筑紫野市JR二日市駅前でカット専門店を1人で開業し3年間無休で営業する。現在は、カット部門は私、カラー部門はスタッフに任せ2名で高生遺産の安定した経営で営業中。

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プロフィール


株式会社ちょっとグループ代表取締役社長 穴井保彦
建築士を目指して、工業大学へ入学するが、一ヶ月後にコレだ!との思いで美容師としての道を歩むスタイリストデビュー後、店長職を各店舗で経験する。しかし妻、子供のいる環境では給料が足りなく深夜の弁当工場でアルバイト、睡眠時間3時間の生活が1年半続くが体調を壊し美容師を諦めるが、大手カット専門店に入り3年後にカット専門店を1人開業する。現在は、店内にカラー専門店を立ち上げスタッフ5名と営業している。

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