なぜ美容師に?私の美容師人生(その①)

私は高校で進路を決めるのに、
建築設計士になろうと考えていました。
それは、親父が大工だったので、
自然とその道で…と考えたのでしょう。

それがなぜ美容師となり
約25年も続けていられるのでしょうか?


ちょっと振り返ってみたいと思います。

高校生活

私は、私立の工業高校で野球をやっていました。
当時私の高校生活は勉強はたいしてせず、
毎日野球をしに行っている様なものでした。
勿論、野球部は全員坊主頭が決まりでしたので、
髪の毛を気にする事もなく過ごしていました。

そして、3年生の最後の大会が終わり髪を伸ばし始めた頃、
オシャレに関心を持ち始めたのです。

メンズ雑誌を読みあさり、
気になる髪型を切り抜いては美容室に持っていき
「この髪型でお願いします。」
と色んな美容室にあちこち行きまくってました。

美容師を目指すきっかけ

そこで、
ある美容室で担当して頂いた
美容師のお姉さんに一目ぼれしてしまい
それと同時に
「この美容師の仕事も素敵な仕事だな!」
と思うようになり、
みるみる美容師という仕事に興味関心を持つようになったのです。

それから毎月その店に通うようになり
「美容師と言う仕事」と「美容師のお姉さん」にハマって行ったのでした。(笑)

その美容室に通うにつれて、
お店の方々と仲良くもなりとても良くして頂いたのです。

始めは、そんな不順な動機から
美容師と言う仕事を自分の職業として意識しだしたんですね~(笑)

初めて親を泣かす

しかし、
すでに推薦で工業大学の建築工学科に進学が決まっていたのです。
私の中で美容師と言う仕事と
これから大学生活の4年間が始まる…という状態で
何か煮え切らずにモヤモヤしたまま、
大学の入学を迎えたのでした。

その間私の中での美容師熱は冷めず、
当時、そんな思いを相談していた美容室の先生から
「大学を卒業して美容師をされている
男性美容師さんがいるから話を聞いてみる?」
と紹介して頂いたのです。


ある日の朝いつも通り大学に行くふりをして、
私はその男性美容師さんに会いに行ったのでした。

そして、色々と親身になってお話を聞いて下さり、

「物事には筋が有るんだよと…
で、どうしても美容師になりたいようなら、
ちゃんと親を説得して又おいで、
その時はココで面倒見てあげるからと…」


その日の帰りの電車の中で
私の中では「パッ」と開けるモノがありました。


その後、大学で建築の授業を受けてても全く耳に入りません(笑)
そんな日が三日経っても変わらず
「大学を辞めて直ぐにでも美容師としての道に進みたい!」
と自分の気持ちに確信を持ち
両親にちゃんと話すことに決めました。

私は、
「美容師になりたい!
本当にしたい事が見つかったんだ!
大学卒業して…とも考えたが
自分のやりたい事が見つかっているのに、
四年間も自分の夢とは何の関係もない事をやって過ごすなんて嫌だ!
だから大学を辞めて美容師の道に進ませてください」

そんな思いを言葉に込めて伝えたのです。

勿論、大学の入学金や授業料も払っていますし、
まだ入学して一ヶ月経っていない時でした。

両親は私の思いを理解してくたのか?
いや、最後は根負けしたのでしょう。

母親は泣き出してしまいます。
そんな姿を初めて見て
「私は何て親不孝者なんだ…」と同時に、
「必ず美容師になって恩返しするぞ!」とも強く思った瞬間でした。

で、何とか両親を説得し了承を得る事が出来たのです。

その後、大学をわずか一ヶ月で辞め
その男性美容師さんの所で住み込みとして
美容師の下隅の時期を過ごすのであります。

続く…

アナイ ヤスヒコ『時短ヘアカットコンサルタント』 穴井 保彦

投稿者の過去記事

1975年5月23日生まれ 福岡県大野城市出身 株式会社ちょっとグループ代表取締役社長

1ヶ月で大学を辞めてコレだ!との決意で美容師の道を志す。23歳でスタイリストデビューし、熊本市内の有名サロンで店長をしながらJPA日本パーマ協会のコンテストに挑み、最優秀賞を受賞。美容師を続けていたがあまりの収入の少なさに不満を感じ、副業として夜の弁当工場でアルバイトを始める。睡眠時間3時間の生活を1年半続けるが、体調を壊して転職を決意。当時小さかった子供の成長と将来への漠然とした不安を払拭したく、業界最大手カット専門店に入社し、3年間店長として業績不振店舗を任され、6ヶ月連続昨年対比110%売上アップのV字回復を成し遂げる。
その後カット専門店のノウハウを生かし、筑紫野市JR二日市駅前でカット専門店を1人で開業し3年間無休で営業する。現在は、カット部門は私、カラー部門はスタッフに任せ2名で高生遺産の安定した経営で営業中。

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プロフィール


株式会社ちょっとグループ代表取締役社長 穴井保彦
建築士を目指して、工業大学へ入学するが、一ヶ月後にコレだ!との思いで美容師としての道を歩むスタイリストデビュー後、店長職を各店舗で経験する。しかし妻、子供のいる環境では給料が足りなく深夜の弁当工場でアルバイト、睡眠時間3時間の生活が1年半続くが体調を壊し美容師を諦めるが、大手カット専門店に入り3年後にカット専門店を1人開業する。現在は、店内にカラー専門店を立ち上げスタッフ5名と営業している。

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